ローン・パイン・コアラ・サンクチュアリ


 トランジットセンターを8時00分に出て車を西に走らせる。地図を見ると30〜40分くらいの距離なので、すぐに着くと思ったが、これが大きな間違いだった。ガイドブックの地図はほとんど一直線なのだが、現実の道はわき道だらけ。しかも、交差点の多くがサークル上になっているため、どれが直進道路か分かりにくい。地図上のローン・パイン・コアラ・サンクチュアリは、その場所に点がうってあるだけで、道が書いていない。どの道路から入ればいいのかも分からなかった。途中で散歩をしているおじさんを見つけ、地図を片手に「How do I get this?」と地図の一点を指差す。丁寧に教えてくれたが、分かったのは、場所はすぐ川向こうだが、かなり遠回りをしなくては行けないこと、線路を越えてから南下すること、チェンなんたらという所を右折しなくてはならないこと、17マイルほどあること、橋を渡らなくてはならないことであった。
 とにかく言われた方向を向いて車を走らせる。チェンなんたらと言う場所の右折までは何とかこぎつけたが、その場所があっているかどうか不安だったので、垣根の工事をしている人に地図を片手に声をかけようとすると、あちらから先に声がかかった。「Hi! How are you?」人懐っこそうな人であった。「Can you help my?」「Yes!」の威勢のいい返事に、道を聞いた。そこからそのまま進めばいいとの事。その後が理解できなかったが、最後にそこまでいけば看板が出ているという事なので、大丈夫だろうと思って先を急いだ。すると「17mile ST」の看板が。最初のおじさんが言っていたのは、17マイルあるということではなく、この道のことだと気がついた。しかし、行けども行けども看板は無い。日本なら何キロも前から出ているものだが。一度、不安で引き返し、もう一度戻ってしながら地図を見る。よく見ると、さっき引き返したちょっと先に橋があった。最初のおじさんが橋を越えなくてはいけないと言っていた事を思い出し、そちらに向かって走り、橋を越えた次の出口に「ローン・パイン・コアラ・サンクチュアリ」の看板が。
 現地についたのは10時00分。なんと2時間もかかってしまった。しかし、ついたところは自然豊な緑の中であった。


 お約束のコアラの抱っこである。写真とカンガルーの餌、ガイドブックがセットで10オーストラリアドル。しかし、写真の出来はあまりよくなかった。僕が取ったほうがよっぽど綺麗に撮れていたぞ〜。


 園内いたる所にコアラがいる。子どものコアラもいてかわいいが、ほとんどが木の上で丸まって寝ている。
 オーストラリアでも有数のコアラの多さを誇る保護区である。


カンガルーに餌を与える。相手も慣れたものである。


 

 当初の目的を果たした僕達は、豊な緑の中で何枚かの写真を撮った後、宿泊地であるゴールドコーストに向かった。


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