オーストラリア最東端へ


 

 今日からはいよいよオーストラリアのカントリーサイド周りだ。日本からのツアーではまず行かない場所である。日本で有名な観光地はブリスベン、ゴールドコースト、シドニー、パース、ケアンズくらいがポピュラーな所である。しかし、オーストラリアの海岸線はとても綺麗だ。オーストラリアに住んでいた人から、是非行きなさいと言われたのがオーストラリア最東端、バイロン・ベイである。
 車を海岸線沿いにひたすら南に走らせる。途中の小さなビーチのあまりの美しさに車を停めたりしながら、バイロン・ベイへついた。小さなリゾート地として、短いストリートとはいえ賑やかなショッピング街を作っている。

 街並みとビーチで楽しむ人達




 昼食を済ませると、ここから少し南にある灯台へと車で向かう。5分も走ると切り立った崖の上に建つ灯台についた。この灯台が今日の目的地だ。





 この灯台の向こうに広がる景観の素晴らしさはとてもじゃないけど、写真じゃ伝えられません。ほとんどの人は無言で景色を楽しんでいます。歩いたり、座ったりしながら。一組、ラブシーンを演じているカップルもいましたが。
 この向こうの景観のすごさを見たい方は、是非、ご自分で見に行ってください。僕の下手な写真では伝えられませんから。えっ、下手でもいいって?じゃ、ちょっとだけ、本当にちょっとだけですが、下に一枚だけ入れておきます。





 目の橋から端まで切れる水平線には言葉もありませんでした。




 昨日の反省から、宿は明るいうちに探して早めにチェックインし、それからその周辺を散策しようという事で、今夜泊まろうと思っているバリーナへ車を走らせる。バリーナ市内に入ってくると、いくつもモーテルが並んでいる。ガイドブックには絶対に載っていないこの場所では日本人は見ない。どのモーテルにしようかと小さな街の反対側の端まで来ると「キャラバンパーク」があった。キャンピングカーをそのまま宿泊施設にしたり、小さなキャビンがあったりで、モーテルよりもまだ安いところだ。オーストラリア人のその人に言わせると、「日本人が泊まっているのは見た事が無い。本当に泊まる気か?」と聞かれた所である。明るかったせいもあり、オフィスで聞くと、一つだけ空いているという事だ。そのキャビンを見せてくれて、すぐそこに泊まることにした。大人2人と子ども1人で34A$。それとシーツ代が別に5A$である。中にあるキッチンは比較的揃っており、3人の食事をする分には充分な食器があった。こういった施設は自炊する事が前提なので、そのへんはモーテルより充実しているようだ。


 これが今夜の御宿。車を目の前に停めるので、荷物の出し入れは非常に楽。コインランドリーや共同ではあるがシャワールームもあり、結構、快適だ。ホテルに比べ、何より気楽であった。



 道路向かいに大きな川があったので散歩に行った。すると、たくさんのペリカンがいて、漁師が釣った魚をさばいて内臓や頭をやっていた。こんなに近くでペリカンを見るのは初めてだが、ユニークなしぐさが面白く、見ていて飽きない。しかも、野生である。自然の中で人間が生活している事を実感できる。



 地元のスーパーで買出しをする。しかし、こんな大きなにんじんの袋、誰が買うの??




 夕食を済ませ、片付けを終えると、シャワーを浴び、のんびりした時間を過ごす。僕はパソコンを立ち上げ、日記代わりこのファイルを作り始める。しかし、キャラバンパークには当然、電話など無い。前に公衆電話があったので、それで挑戦しようかとも思ったが、いったん始めると30分以上、独占することになる。結構、頻繁に使っているようなので、それも失礼だなと思い、今日もインターネットにつなぐのはあきらめて早々と寝る事にした。


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