雨のマイエンフェルト


 朝起きると、窓の外の景色は雨に煙っていた。ロープウエイに乗りに行くのはどうやら諦めないと仕方がないようだ。沢山の夏休みの宿題を一緒に持って来た息子はどこにも出る事が出来ないので、宿題に取り掛かった。僕もQCのファイルを作るべく、パソコンを立ち上げる。お義父さんは本を読んだりガイドブックを見たり。
 昼頃になると晴れ間が見えたので、昼食をホテルのレストランで食べ、その後、ロープウエイに乗りに行こうかという話になった。昼食を終え、息子が角笛を買いたいと言うので、とりあえずインフォメーションに行く。ポストオフィスでエアメールを出し、帰りにスーパーで少し買出しをしてホテルへの帰途につくが、途中でまた激しい雨に見舞われた。近くのショップに避難しているとまた小降りになる。ホテルに帰ると土砂降りになる・・・・の繰り返しで本当に変わりやすい天候だった。

 ここ、マイエンフェルトは本当に何も無い。雨が降ったら行く所が全然、無いのだ。ホテルのグランドフロア−にバーがあるのだが、毎晩結構、賑わっている様子だ。カナダのプリンスエドワード島から来ていた英会話の先生が「夏はゴルフ、冬は飲むだけが楽しみだ。」と言っていたが、結局、する事が無いのである。

 明日の移動の準備で、大きなスーツケースをツエルマットまで託送するために小降りになった時を見計らって荷物を駅に持っていく。明日は土曜日のため、窓口に人がいないので、今日、金曜日なら送る事が出来ると聞いていた。親切な駅員さんは「電車のチケットは?」と聞いてくれた。明日はいないので、必要なら今日買っておかないといけないと。自動販売機で買わないといけないと思っていたので、窓口で買えたのはラッキーだった。
 一通りの準備が済み、ホテルに帰る。時折雷のなるような時もありながら太陽が照る事もあるという・・・。本当に山の天気は変わりやすい。昨日、よくアルムの小屋まで行っておいたものである。

 旅行が長丁場でもあり、まあ、こんな日もあると、後はホテルでのんびり過ごそうと思っていたが、夕方頃、晴れて来たので隣のバート・ラガッツ駅まで散歩がてら行く事にした。急行も停まる、マイエンフェルトよりも大きな駅だ。田舎ののんびりした小道を歩き、雨上がりの街を楽しんだ。




 これが雨上がりの夕方の風景。写真ではわかりませんが、素晴らしい風景です。思わず写真を何枚も撮りました。



 これも実際、すごい景色でした。家の向こうに山が迫る。家々が自然の中に調和するように建てられており、町全体のバランスが非常によく、うっとりするような景色が続きます。余分な看板なども無く、本当にきれいです。


 帰りにスーパーで食料品を仕入れ、電車に乗ってホテルに帰る。買って来た食料品で夕食にする。
 明日はスイスで一番人気という氷河特急に乗ってツエルマットに向かう。晴れてくれるといいのだが。



前のページへ  次(氷河特急)のページへ

トップページへ