ベルン


 今日もあいにくの雨である。どうもグリンデルワルトとは相性が悪いのか、滞在中の正味中3日は雨で終わりそうだ。息子の希望もあり、スイスの首都、ベルンに行く事になった。グリンデルワルトからは約1時間40分。乗り継ぎはいいので、失敗さえしなければその時間で着くのである。
 山岳列車でインターラケーン・オストまで下り、平野を走る列車へと乗り換える。やがてベルンの象徴、大聖堂が窓の外に見え、駅の構内へと滑り込んだ。


 スイスの首都ベルンの駅。さすが首都だけあり、賑やかだ。といっても、人口はわずか1万4千人。日本の首都に比べればわずか1000分の1程。
 この駅から外に出ると、世界遺産に指定された中世の街並みが広がる。


 ベルンの街並み。全体が赤い屋根、薄い茶色の建物で統一されており、実に整然とした街並みだ。道には大道芸人が出ていたりで、メイン通りは大勢の観光客で賑わっている。


 着いたのが昼前だったので、取り合えず昼食にする事にした。日本料理を食べたがる息子を尻目に、ガイドブックに載っているスイス料理の店に行く。そう、チーズフォンデュが目的だ。息子にはスパゲッティ−があったので、それを注文した。
 しかし、チーズをつけるためのパンの量が多く、また、ポテトの丸湯でしたものも出ていたため、食べるのに一苦労。パンがあと2切れでおしまいだなと思い、もう少しと思っていると、店の人が空になったポテトの入れ物を持っていって、パンが満載された籠と新たなポテトを持って来てテーブルに置いた。いや〜・・・・・・。
 まあ、おかげで残す事に抵抗は無くなり、満腹のおなかを抱えて店を出た。


 息子に地図を渡して街を歩く。るるぶの地図も個人旅行の地図も分かりにくく、なかなか思うようには行かない。近くまで行くと番地を見ながら店を探す。
 息子はお土産店でベルンでしか売っていないという熊柄のハンカチを買い、僕は連れ合いに頼まれたスイスワインを仕入れる。


 街中の大時計。正時になると塔の上に見える人形が鐘をたたく。ガイドブックにはもっといろいろするような事を書いていたが、何も無かった。(^^;


 ひとまわりまわったあと、ベルンの駅に帰る。駅のトイレは有料で、コインを入れて中に入る。しかし、中は実に清潔で気持ちが良い。常時、真中のカウンターに人がいてシャンプー等を売っている。そう、トイレだけではなく、シャワーを浴びるスペースもあった。

 グリンデルワルトに帰ると夕食を食べに出る。と、ホテルの前に和食を売っている屋台が出ているではないか。おにぎりとのり弁当、うどん、お茶を売っていた。ここで一通り買って、ホテルに持ち帰り、食べる事にした。
 この屋台のお姉さんはもう10年以上、スイスに住んでいるらしい。
 下がそのメニューだが、食べ始めてから気が付いたので、原形がほとんど残っていません。(^^;


 明日はグリンデルワルト最後の日だ。明後日は朝からチューリッヒエアポートに向かわなくてはならない。天候は回復しそうに無いが、強引にユングラッフ・ヨッホ−に行こうかと考える。


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