最終日


 正確に言えば明日が最終日かも知れないが、朝からホテルをチェックアウトしてひたすら帰国へと向かうので、実質、今日が最終日である。商店街などは休みだが、グラン・プラス広場の近くで骨董品の市がたつというのでぶらぶらと出かけた。しかし、まだ時間が早かったので店を建てている最中であったので、そのままぶらぶらと中央駅の中を通り過ぎ、王宮の方へ歩いていく。連れ合いがガイドブックで楽器博物館を見つけ、入る事にした。

 これが楽器博物館の入り口。アールデコ調というのでしょうか(実は良く知らない(^^; )、趣のある建物。中は一切撮影禁止だったので写真は撮れなかった。入り口でヘッドホンを貸してくれる。説明用ではなく、様々な楽器がおいてあるのだが、その前に行くと、その楽器で演奏している音楽が聴けるのだ。これが結構、面白く、気に入った音楽が出てきたりするとなかなか前に進まなかったりする。ガイドブックの中では小さくしか扱っていないため、日本人はあまり訪れないようだ。僕達も3日目だから来たが、1泊なら来ていない。でも、なかなかお勧めである。今年の6月に改築したばかりという事で、いい時に来たみたいだ。
 中のエレベーターもしゃれていて、周りがガラスで、中はアコーディオン式の内扉、外はドアという物で自分で開け閉めをする。映画に出てくるようなエレベーターだ。ただ、降りる人が内扉を閉め忘れるとその階で停まったまま動かない。実に非効率的なエレベーターだ。(^^)
 でも、息子が面白がって何度も乗っていた。


 楽器博物館を出ると、骨董品の市に戻ってみる。沢山の店が建ち並び、なかなか楽しい所だ。日本の人形なども出ていて、なんでも鑑定団の先生方はきっとこういう所をうろついて掘り出し物を探すに違いない。
 でも、僕にはからっきし、無理だった。



 昼ご飯を食べに行くため、ションベン小僧の横を通る。出来たら何も来ていないションベン小僧を見る事が出来たらと思ったが、今日も昨日とは違う衣装を着ていた。まあ、600着以上あるのだから、毎日着替えても2年分あるのだから、結構、服を着ている日の方が多いのかも知れない。

 昼食を食べにレストランに入る。一旦、イタリアンレストランへ入ったが、忙しいせいもあってか、メニューを持ってきたっきり、なかなか注文を取りに来ない。結局、昨日行ったレストランへもう一度行く事にして店を出た。

 写真の店が「Chez Leon」。昼時のせいでどこも忙しそうだ。この店も昨日来た時とは打って変わって一杯だった。ウエイターが空いているテーブルを教えてくれて席につく。忙しいが、この店のウエイターは非常に気持ちよく接してくれる。
 ここに来る間も呼び込みを受けたが、この店は呼び込みをしていない、というか、呼び込みをするほど暇なウエイターがいないのだ。みんな、本当に良く働いている。それでも、カメラを向けると笑顔で手を振る等、忙しくても楽しんでいる雰囲気だ。まあ、僕達がいる間に2回、ガラスの入れ物を割っているお兄さんもいたが・・・。(^^)
 もう一度、いいます。ブリュッセルに来たら、絶対、お勧めです。ただし、安いレストランではありません。いい物を出すので、値段もそれなりにいい値です。それでも、お勧めです。

 帰りにすぐ近くにあるションベン小僧の妹版を見に行く。ションベン小僧のパロディーで作られたようだが、まじめに作られていると言う。ションベン小僧の前で「かわいい〜」と言う人が、この前にくると顔をしかめるというが、なんとなくわかる気がする。連れ合いは苦笑しながら、「もういこうよ」とすぐに言った。 ガイドブックにも写真は載っていない。
 そのわけはこの写真を見て・・・・・(^^)
 でも、結構わかりにくい所にあり、行き止まりの路地のため、見に行く気で行かないと通りすがりに見つかる事はない。


 最終日でもあり少し歩き回ったので、早めにホテルに帰りゆっくりする。帰ってインターネットへの接続を試みるが、やっぱり繋がらない。モデムから聞こえる音から判断して、アクセスポイントのサーバーの反応が悪いみたいだ。通信速度を落としたり、タイムアウトの時間をなくしたり、いろいろしてみるが、結局、だめだった。まあ、明日には帰国の途につくのだから、もういいかと言う気もする。しかし、スイスでアップしたのが最後で、それ以降はアクセスできてもメールの送受信が精一杯で安定しなかった。ヨーロッパは環境が悪いとは聞いていたが、これほどとは思っていなかった。やっぱり、モデムセーバーとモジュラー変換機を持ってきておくべきだったと思う。帰ったら、さっそく、アップしよう。
 あと気がかりなのは、持ってきた仕事を全然、しなかった事である。25日に提出しなくてはいけないから、帰ったら必死になって仕上げて早く係長に送らないと・・・・・(^^;

 最後の夜だが、日本料理を食べに行こうという事になった。近くにある「侍」という店に予約を入れる。「ハロー、もしもし。」と声が聞こえる。日本語だと予約と取るのも実に簡単だ。(^^)

 侍の前でポーズを取る息子。この店はドイツで行ったベンケイより美味しかったと思う。より、日本的な味だ。米も短粒種を使用しており、なかなか美味しかった。僕は鴨南蛮を頼み、みんなで寿司の盛り合わせを突っついた。店内には小椋桂や電波少年等の色紙もあり、結構有名らしい。ガイドブックには予約をしておいた方がいいと書かれてある。店もあまり広くないので、すぐに埋まってしまうようだ。僕達が入った後も、すぐに店の前に待っている人が出来た。

 食事を終えると、最後にもう一度、グラン・プラス広場をぶらつきに行く。周辺のチョコレート屋を覗いたりしながら、ブリュッセルに名残を惜しむ。後はホテルに帰って荷物をまとめないといけない。明日は8時にタクシーを頼んである。長かった旅程もいよいよ最後の夜になった。


前のページへ  次(帰国)のページへ

トップページへ