出  発


 5時20分にかけた目覚ましで起こされる。5時40分にタクシーを呼んでおり、眠たい目をこすりながら身支度を整える。前日(正確には今日かな?)に布団に入ったのは午前1時を過ぎていた。4時間ほどの睡眠しかとっていない。仕事とプライベートと、一ヶ月以上も日本から離れるため、4〜5時間の睡眠しかとれない日が2週間程続いている。ちょっと疲れ気味で迎えに来たタクシーに乗り込む。

 フライトが9時40分のため、7時40分に関空に着かなくてはならない。前日にJ-PHONのトラベルナビゲーターで検索をかけると6時18分新大阪発の「はるか1号」がひっかかった。朝のこの時間ならタクシーは15分ほどで家から新大阪まで行くので、もう少しゆっくりでもいいのだが、性格上、絶対に遅れられない時は必要な事を済ませた上で20分以上は余裕が無いと不安なため、つい早めになってしまう。

 関空に着くと機内持込の為のリュックを背負い、トラベルザックを肩から担ぐ。これが結構、重たい。いつもならスーツケースの所であるが、パリからフランクフルトへの列車での移動等、一人で全荷物を持っての移動はスーツケースでは不便である。そのため、全部を詰め込んで担げるリュックを探していると、ちゃんとそれようにトラベルザックというのが売っていた。しかし、コマがついていないので転がすわけにはいかない。ひとつだけだし、ショルダーになるしと思ってカートを使わなかったのを後悔するまでそんなに時間はかからなかった。(^^;

 とりあえずチェックインカウンターに向かう。7時30分を過ぎたところなので、5分ほどは待たなくてはいけないなと思っていたが、ボードを見るとすでに受付が始まっていた。南出発のため一番南の端まで歩いていく。チェックインする前にもう一度、預ける荷物のチャック類を確認する。スーツケースと違い、まったく鍵はかからない。そのため、壊れ物(カメラやパソコン)と貴重品はすべて機内持込だ。

 チェックインカウンターに行くと、「出発時間が変更になって9時30分になっています。」との事であった。だから早めにチェックインが始まったのかと納得する。普通なら窓際の席を頼む所であるが、一人であるので、機内でなるべく人に気を使わなくていいように通路脇の席を頼む。荷物を預けた後、持ってくるのを忘れた歯ブラシ等を買い足し、すぐに出国する。中で朝食にうどんを一杯(これがまた高い!)食べると案内ボードを確認する。

 なぜ、出国を急いだかというと・・・・お目当てはJCBのラウンジである。いつもは家族が一緒のため、利用すると子どもに1000円払う必要もあるし、連れ合いがあまりそういった類の物は好きでないので利用した事が無い。でも、実を言うと僕はそういった類の物が大好きである。(^^)

 南ウイングを利用するのは初めてである。中間駅で降りて少し行くとJCBのラウンジがあった。でも、JCBだけではなく、他のカード会社も一緒に利用している。表に一杯、カード会社のマークが張ってあった。ラウンジの名前は「金剛」。当然、北ウイングにも別のラウンジがちゃんとある。入り口でカードを見せて中に入る。ちょっとしたVIP気分?
 中に入るとテーブルの上にコーヒーや紅茶、冷やした缶ジュース等があって、セルフサービスで飲める。かかっている音楽はもうひとつだったが(個人の好みによりますが)、なかなか落ち着けるスペースで、コーヒーのお代わりをしながら時間一杯までゆっくりとくつろいでいた。





 これが今回使う飛行機会社、ルフトハンザである。ドイツの航空会社だ。
 室内の快適さや乗客サービスよりも安全を最優先させ、ビジネスで安心して使用出来るように正確な時間運行に努めているとウエーブサイトには書いていた。その中身やはたして・・・?


 搭乗してみると、通路側の席はもちろんだったが、ものの見事に翼の上だった。つまりまったく、外が見えない。(^^;
 隣はひとつ空いて奥にお年お召し女性。残念ながら、美人のお姉さんは隣にこなかった。(^^)
 でも、後ろの席が体の大きな外人の方で、これにはちょっとまいった。そのままで足がシートの背中につかえるのである。ルフトハンザの座席は標準で、けして小さい事はなかった。むしろ、足元は少し広めかなと思ったくらいである。にもかかわらず、後ろはつかえている。僕の前は座席を倒されても空いている。おかげで12時間超のフライトの間、座席を倒す事が出来なかった。そのせいもあり、ほとんど寝ることも出来ないままであった。
 しかし、乗客サービスはけして悪くなく、非常に満足のいくものであった。そして、フランクフルトに着いたとき、ルフトハンザ自慢の正確さに驚かされる事になる。


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