初めてのハワイ島

8月11日

 出発当日、飛行機が嫌いなので一緒には行かないというSさんの旦那様が大阪空港まで送ってくれた。申し込んだのが遅かった為、大阪空港から羽田、羽田から成田に移動して成田からホノルル、さらにハワイ島へと飛ぶ。ホノルルまではANAなので、気楽な空の旅となる予定であったが、お盆の時期と重なる事もあり、飛行機の待ち時間などが今までより長かった為、思った以上にハードな移動になった。
 羽田からは、リムジンだと渋滞に巻き込まれるかも知れないという事で京成の成田直行便を利用。15時02分発で成田到着は16時34分であった。
 成田でのチェックインは、チェックイン機を使用して自分で行うようになっていた。3人分の入力を終えると搭乗券が出てくる。その搭乗券を持って荷物の預け入れを行うのである。預け入れカウンターでは、「コナ空港までのタグを付けておきますが、ホノルル空港でいったん、荷物を引き取って、預け直してください。ハワイアン航空は、荷物一つにつき15ドル必要になりますので、ハワイアン航空の案内に従って支払いをして下さい。」と説明を受ける。これはウエブトラベルから来た案内の中にも記載されていたので、知っていた話ではあったのだが・・・・。

 出発が20時40分の為、荷物を預けた後、空港内のショップを覗き、フードコートで夕食を済ませる。開いている銀行窓口で両替を済ませ、出国手続きに時間がかかるかも知れないという事で、19時過ぎに検査場へと移動する。何事もなく検査場を過ぎ、出国手続きに向かうと・・・拍子抜けするくらい、空いていた。ほとんど待つ事なく出国手続きを終えると、出発ゲートである南ウイングの42番ゲートへと移動する。特にする事もなく、椅子に座って時間を過ごす。やがて搭乗が始まり、窓際から3席、1列に並ぶと、飛行機はホノルルを目指し、夜の空へと飛び立つ。
 映画のリストを確認すると、見たいと思っていた「寄生獣完結編」があったので、早速、見る事に。機内食も食べ終え、ホノルルまであと4時間程度となったところでアイマスクを付けて寝ようとするが、体が硬い事もあり、ウトウトするものの、結局、ほとんど寝る事が出来ないままホノルル空港へ到着した。

 ホノルル空港での入国手続きは、今度は反対にびっくりする位、混んでいた。お盆のハワイはこんなものなのかも知れないが。
 バッゲージルームで荷物を受け取ると0番カウンターを探す。機内の案内で、乗り換えの人は、受け取った荷物を0番カウンターで預け直すようにと案内があったからだ。税関の、誰もいないレーンを素通りして0番カウンターへと向かう。係の人がタグをチェックして、持っている紙に記入しながら何か言ったが、聞き取れず。その後、「外に出て上の階に上がって。隣のビルだから。」と言ったのは聞き取れたので、とりあえずホノルル航空の窓口へ。ここでもチェックイン機がおかれていて、日本語でも操作ができるようになっているのだが、航空券のバーコードを読み込ませてもエラー表示が出るだけなので、近くのカウンターに行くと、そこで手続きをしてくれて3枚の航空券を受け取る。その後、検査場に向かうが、並んでいる時にいつものようにタブレットPCを取り出していくと、「荷物は全部中に詰めて。自分で荷物を押して検査機を通すから、別々にしていると壊れるかも知れない。」とアナウンスがされていた。せっかく出したのにと思いながらまたリュックにタブレットPCを入れ直す。しかし、荷物を入れるパレットが見当たらない。荷物と靴を脱いで、そのまま台に置くと、検査機の方へ押す。すると、係の人が検査機の中のベルトコンベアへと荷物を押し込んだ。なるほどと思いながら検査場を通過する。時間は10時半頃。少し早いが、飛行機が12時04分なのと、小腹が空いたので、早めの昼食をする事にした。
 11時20分、そろそろゲートにと、航空券に書かれた56番ゲートへ。沢山の人と搭乗開始を待つが、ふと気になる表示が。我々ののるのは258便なのだが、56番ゲートの表示は208便なのだ。近くにあった掲示板を見に行くと、258便は54番ゲートへと変更されていた。
 54番ゲートに行き、搭乗を待つ。しかし、搭乗が始まらない。出発予定時間の12時04分を過ぎると、表示が変わった為、日本語の出来るスタッフの方に確認をすると、258便の搭乗が遅れているとの事。出時刻より10分くらい遅れて搭乗が始まる。機内はリクライニングが出来ない、近距離線用の作りであった。
 やがて飛行機は滑走路へと移動し・・・と言いたいところではあるが、実は、離陸の時の記憶が無い。気がつくとキャビンアテンダントがジュースを配っており、飛行機はすでに雲の上を飛んでいた。完全に寝ていたようである。程なくコナ空港へ飛行機は降りていき、一度、軽くバウンドをして着陸をした。
 コナ空港を一目見た時、「田舎だな〜。」という感想と、周囲に広がる溶岩の大地に圧倒される気持ちとが入り交じっていた。



 小型の飛行機の為、小さなタラップをおりて行く。地面を歩き、ゲートをくぐると空港内のロビーだ。

 ロビーを抜けて出口をくぐりバッゲージルームへと向かう。Nさんからは「ハワイアン航空は、荷物は預かった順番に飛行機に載せて運ぶ為、人よりも荷物が早い便でいってしまう。なので、コナ空港では荷物はレーンの横に置かれている。」と聞いていた。しかし、バッゲージルームにそれらしき荷物はなかった。同じ飛行機で来た人たちがレーンの周りで待つ。やがてレーンが動き出すと、程なく私たちの荷物も出てきた。それを受け取り、そのままレンタカーのシャトルバス乗り場に移動する。???はて???結局、Nさんからも、成田のANAの係も言っていた、ハワイアン航空の荷物預け入れの追加料金は払わなかった。請求すらされなかった。果たして、帰りはどうなる事やら・・・。
 ダラーレンタカーのオフィスに行くと、気の良さそうなお兄さんが手続きをしてくれた。「エコノミー?」と聞かれ、画面に5台くらいの車が映された。この時、私はわかっていなかったのだが、どの車がいいかきかれていたみたいで、連れ合いが白の車で「イエス」といったようだった。何かあった時のレスキューサービスをどうするか聞かれたが、この時点ではキラ・ウエアまで走る気でいたので、万が一を考えて入っておくことにした。日本語と英語が書かれたボードを出し、手続きのモニターに映し出された英語の文章を説明してくれて、程なく手続きを済ませると、キーを受け取る。オフィスのすぐそばにある駐車場に向かう。Nさんからは、「カローラくらいだと思います。」と聞いていたのだが・・・。



 車は、実にコンパクトだった。荷物入れにスーツケースをひとつ、後部座席に2つ。後部座席はスーツケースに威圧されるように小さく乗らなくてはいけない。「もう少し大きいのに変更してもらおうか?」と連れ合いが言ったが、この後、ホテルへ直行する為、スーツケースを積むのはホテルまでと最終日だけなので、このまま行く事にした。

 長い飛行機の旅を終え、ようやく到着したハワイ島。レンタカーに乗り、ホテルを目指して道路に出る。ようやく、ハワイに来たという実感が沸いた。コンドミニアムを目指し、レンタカーを走らせる。周りの溶岩が作った大地の広がりがすごい。連れ合いがしょっちゅう、「右に入るねんで。」と助手席で指示しながらホテルに向かう。ナビがマイル表示の為、100の数字を見て、100mという感覚で曲がってしまい、何度かUターンをしながら、目的のホテルについた。


 今回、お世話になるバリ・カイ・リゾート。こちらは道側だが、反対側はすぐに海である。テラスからの景色は素晴らしい。
 部屋は広く、キッチンの備品も充実しており、その他にもクーラーボックス等も装備してあり、なかなかのものである。
 ただ、食洗機の中に、使用済みの食器が入っていて、洗えていなかった為、開けた瞬間、すごい臭いがした。思わずすぐに閉めて、洗剤が入っている事を祈りつつ、スタートボタンを押す。一度だけでは臭いが落ちなかった為、再度、洗剤を入れて動かす。宿の人に文句も言いたかったが、先に洗ってしまった為、宿の人に確認をさせていない。しまったと思ったが、後の祭りであった。
 インターネットへは、部屋の中に無線LANのアンテナがあるので、ID、パスワードを設定すればすぐに繋がる。これは便利だった。

 今回は、最後まで本当に渡航してもいいのかと悩んだ休暇でした。それでも、悪運が強いというか、まだ帰るまでどうなるかはわかりませんが、とにかく現在ハワイ島のコンドミニアムにいて、友人と連れ合いと一緒に夕飯を囲む事が出来ました。
 ハワイ島は初めてで、どんなところかと心配ではありましたが、空港に降り立つといかにもハワイの空港で、溶岩の地肌に強い風、椰子の木に平屋の空港・・ああ、ハワイやわと思いました。
 コンドミニアムまではほぼ一本道で到着。日本で言うちょっと古い民宿を大きくした感じ。でも、プールもあって、キッチンの設備もなかなかでした。
 セキュリティは田舎やなぁ・・という感じです。

 スーパーマーケットの位置を確認していざ、買い出しへ。左ハンドルに戸惑いながらももショッピングセンターにたどり着き、その中でスーパーマーケットを探し出すにのにまた時間がかかりました。勝手が違うとはこんな事ですね。

 ビールを買って、パン、ハム、チーズ、野菜・・野菜を見るといろいろ買いたくなって、頭の中で多彩なメニューができあがっていきます。エリちゃんも同じらしくてどんどんカートの中身は増えて・・結構な買い物をしてしまいました。





 宿に戻って、サラダやガーリックトーストを作って、ステーキが焼けるように準備を整え、宿の前の海岸へ。溶岩の波打ち際で、日の入りを観賞する事が出来ました。明日は、山の上でこのサンセットを見る予定なので、感想はデジカメ写真に代えておきます。


 







 さぁ、ディナーです。飲み物は、ハイネケンとブルームーンというビール。ブルームーンの方が安売りでお買い得な上にフルーツテイストでおいしかったです。そして、オーストラリアのカベルネワイン。もちろん一本空いてしまいました。食べ物のメニューは、ガーリックトーストに野菜スープ、付け合わせはにんじんとマッシュルームのバター煮、サラダにステーキ。買い物をした時点ではこんなに食べれるのと心配しましたが、結構食欲ありでどんどん平らげてしまいました。
そうそう、1ガロンのパッケージのオレンジジュースも、飲めてしまいそうです。



食事の途中から私はもう眠くて眠くて・・後片付けはお任せしてベッドへ・・。そして、夜中に目がさえてしまう事になったのでした。

 夜に地震が・・と目が覚めたのですが、すぐに治まるのでまたウトウトしているとまた地震が・・。それは、ダブルベッドで寝ているエリちゃんが寝返りを打つとベッドが揺れる事が原因でした。そうなんだ。日頃は畳で別々の部屋で寝ている私たちなので、ベッドのそんな事情を初めて知ったのですが、それにしてもよく揺れるベッドではなかったでしょうか?それ以後私はソファで寝る事になりました。
 またハワイのベランダであるラナイには大きな扇風機が付いていますが、これを回すと扇風機の取り付けが緩んできているのかガタガタとすごい音がして、扇風機自体もグルグル回るので(部屋に付いているのはしっかり付いているのでそんなことはなかったのですが・・)もしかしてねじが緩んで落ちてきたら大怪我をすると思うと回す事が出来なくなりました。
 また、キッチンは食器やお鍋類、IHなどは使いやすくよかったのですが、食洗機が乾燥が出来なくて困りました。それに、グラス等の洗い具合もいまいち信用できなくて、全部しっかり手洗いをしました。
 洗濯機は使えましたが、乾燥機の方は部品が壊れていたようでした。

 手配で予約して貰ったコンドミニアムなので、いくらかかっているのかがわからなくて、ハワイ島の基準でこんな物と言えばそうかも知れませんが、古い建物で備品も古い物のようでした。そうそう、1日目に買ったワインはスクリューキャップだったので気がつかなかったのですが、3日目に買ったワインはコルクだったのでオープナーを探したら見つからず・・仕方ないのでフロントに行ってきいてみても、ありませんでした。ワインオープナーが借りられないというのも驚きでした。おかげでノーワインデーが1日増えましたよ。

 連れ合いとSさんが海岸へと散歩に行っている間、強烈な眠気に襲われた私は、ソファーでしばらく眠り込んだ。帰ってきた連れ合いが、デジカメで撮った写真を見せてくれたが、見事なサンセットが写されていた。う〜む、これは負けていられないな〜と思いながら、食卓につく。食事はテラスのテーブルで海からの風を受けながらする事にした。明るければ素晴らしい景色が見えるはずであるが、さすがに夜は真っ暗である。
 食事も済ませ、一通り片付けを終えると、長かった8月11日、23時過ぎにベッドへと潜り込んだ。





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