帰国

8月16日

 楽しかった旅行も終わり、とうとう帰国の日を迎えた。
 フロントで精算をすると、地下1階の駐車場に降りる。昨日、預ける時に「明日の朝、8時頃に出るから」と伝えてあったので、車は出口のすぐ横のスペースに停められていた。荷物を積み、チップを渡すと、「サンキュー」と言って車を発進させる。ナビには車を借りる時に、レンタカー会社がリターン場所を登録してあったので、すぐにセットできた。フリーウエイに乗り、空いている道路を快調に走る。やがて空港のサインが出てきたが、一つ手前の出口で降りると、リターン場所はすぐだった。



 車を停めるとすぐに係の人がチェックに来る。しかし、今回は何故かなかなか終わらなかった。最終的に係の人が伝票の裏にいくつかの項目を手書きして、オフィスの係に渡してくれと言った。オフィスに行くと、幸いな事にあの日本語が出来る女性が座っていたので、その人に「これを渡してくれと言われたのですが」と言うと、伝票を確認して、「何で違うんだろう・・」と言いながら端末をたたき出した。少しして新しい伝票を私達に渡しながら、「これでOKです。」と言ってくれた。察するに、あのゴタゴタの中、契約よりも良い車を私達に貸してくれたのではなかろうか。とすると、反対にランクダウンしたお客もいたのではと思う。しかし、ハワイ島で私達がそうであったように、慣れていない日本人であれば、そのまま借りて行ってしまったのではと思う。車のランクは自分たちで決めて手配して貰う事が必要だと思った。今回の反省事項のひとつである。



 車を返すとシャトルバスに乗り空港へ。ANAのカウンターの前に行くが、まだ開いておらず、手前で並ぶ。カウンター周りでは準備を終えた係の人は両手をおへその辺りで揃えてまっすぐに立っている。やがて時間が来て、一斉にお辞儀をすると、カウンターがオープンした。さすがANAのカウンターである。日本語で搭乗手続きをして、手荷物検査、出国手続きへと進む。




 無事に出国手続きが済むと遅めの朝食を取るべく、フードコートへ行く。連れ合いとSさんは二人でひとつのセットを頼み、私はフレンチトーストのセットにする。ちなみにハワイでは「おーいお茶」が普通に売っていて、写真の赤の部分に英語で「Japanese No1 Green Tea」とプリントされていた。日本から輸入しているのだろうか。



 搭乗ゲートは7番。一番遠いゲートの次である。時間は充分にあるので、残っているお金(40ドル程)で、パイナップルのお菓子やシール等を買う。トイレを済ませ、搭乗ゲートへ着くと、飛行機の見える位置に座り、搭乗を待つ。やがて搭乗が始まり、席に座る。ほぼ、11時40分の時間通りに飛行機が動き出し、一路、成田空港に向いて飛び立った。




 機内は快適で、機内食の飲み物で、連れ合いとSさんはそれぞれで赤ワインと白ワインを頼んだ。そう、2人で合計4本のワインをゲットしたのであった。
 機内食を食べた後は一眠り・・・と思ったが、ドラマがいくつか収録されていて、その中に「Good Lack」があったので、見る事にした。このドラマ、絶対にJALでは見る事が出来ないだろうなと思いつつ。(^^)
 連れ合いとSさんは「半沢直樹」を見ていた。どちらも全話、収録されているので、結局、成田まで一睡もしなかった。まあ、全部は見る事が出来ませんでしたが。






 成田に着いて入国審査場を通り抜け、バッゲージルームへ。出てきたトランクを見て、「?」と思った。連れ合いの使用しているトランクにはベルトがしてあるのだが、ホテルで取り付けた時と結び方が違う。家に帰って開けてみると、ありました、あのカード。
 これは想像であるが、X線検査で液体が見つかったから開けたのであろう。ハワイ島からホノルルへは、私のトランクにワインとオリーブオイル、ホノルルから成田へは連れ合いのトランクにオリーブオイルが入っていた。過去にワインを持って帰ってきた時にはまったく開けられなかった。やはりチェックが厳しくなっているようである。

 リムジンで羽田に移動すると、悪天候で飛行機が遅れているとの事。飛行機が到着してお客が降りると、今まで経験した事が無い程の早さで搭乗の案内が始まった。手荷物を頭の上に荷物入れに入れ、座席に座りシートベルトを着用する。5分もしない間にプッシュバックが始まる。早い早い。40分遅れで離陸する。「伊丹には21時15分頃、到着予定です。」とアナウンスがあったが、実際には21時5分に到着した。ガランとした空港内をバッゲージルームへと移動し、荷物を受け取ると、帰宅すべく、モノレールの駅へと向かった。






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