出 発


1月31日

 5時30分、例によって寝不足の目覚めを迎える。寝たのは2時頃だ。何故か目覚ましのなる30分も前に目が覚めてしまった。3時間半ほどしか寝ていない。
 今回は特に前日、12時前に眠れない理由は無かったのだが、わざと寝なかった。というのは、僕の時差ぼけ解消の方法だからである。
 飛行機の中ではどんなに疲れていてもうとうとは出来てもぐっすり眠るなんて事は出来ない。じゃ、なおさらという気もしないではないが、いつも寝不足の重たい頭を抱えて出発し、12時間を超える飛行機の旅を終え、夕方頃に現地にはいるとさっさと寝てしまうのである。さすがに疲れているのでぐっすり眠れるため、次の日に時差ぼけで体調が悪くなる事はまず無い。
 ひとまず布団の上に座ってぼーっとしていると、子どもが起きてきた。いつもならギリギリにならないとなかなか起きてこないのに、「何となく目が覚めたから見送るわ。」とかいいながら。6時半に出発する予定だったので、みんなが寝ている間の予定であったが、6時25分、タクシーが来て子どもに見送られての出発となった。

 伊丹空港でANAの団体受付のカウンターに行くと、なんと列を作って順番を待っている。時間は6時50分頃。正直、驚いた。2人の係りが対応していたが、思ったほどの時間はかからなかった。というのも、一度に数人づつ受付が済むからだ。つい、自分が一人なもので一人ずつの感覚でいた。
 飛行機のチケットを受け取る。すでに成田からの飛行機も搭乗手続きが済んでおり、席が決まっていた。ちょっと不安だったが、運良く通路側であった。12時間も過ごす事を思うと、眺めよりトイレに自由に行く事が出来る通路側の方が落ち着ける。奥の人が出る時に立つのが煩わしいと思う人もいるだろうが、僕は頼むより頼まれる方がずっと気楽だし、どうせウトウトするくらいで眠るわけでも無いので、これに関しては全く気にならない。

 成田に着くと、そのまま国際線のターミナルへ。前回は雪のため、羽田からだったが、成田での乗り換えは荷物の受け取りも不要であり、実に楽である。1時間半くらい時間があるし・・・と思っていたが、出国ゲートを観てびっくり。ここも人の列列・・・・。
 とりあえずめがね拭きと現地で使用する用の腕時計を買いに4階のショッピングモールに行く。2000円弱の時計と600円のめがね拭きを買うと両替を済ませ、そのまま出国ゲートへ。アメリカの同時テロの影響でチェックが厳しくなっているとは聞いていたが・・・実は厳しいのか厳しくないのか、よく分からない。
 金属探知器は確かに厳しくなっている。伊丹空港では引っかからなかったベルトのバックルがものの見事に引っかかった。その割には去年、スウェーデンにいっ行った時はチェックを受けたフィルムの感光防止のためX線を通さない保護袋は何のチェックも受けなかった。もしかして家に忘れてきたんではと不安になる程だった。
 「爪切りでも機内に持ち込む事は出来ません。」とかかれた張り紙を何度か見たが、その割に搭乗口寸前にある「最後の免税店」とかで爪切りが売っていたりする。???

 少しおなかが空いていたのでかき揚げうどんを食べ、本を読んでいると程なく搭乗が始まった。パスポートの顔写真ともチェックしていた。

 程なく飛行機が動き始め、重たそうに離陸をすると、一路、ロンドンへ向けて12時間の旅が始まった。


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