故宮へ

 今日はいよいよ故宮博物館へと向かう。故宮博物館はセッタでは入れないので、靴を履いて身支度を整えると部屋を出る。

 「台北市内からタクシーで200元程度」と書かれていたが、MRTが便利な事もあり、節約の意味もありで、駅まで歩きMRTへ乗る。






 ホテルの最寄り駅、市政府。ご覧の通りモダンで、非常に綺麗だ。
 ホームも広く、快適である。




「台北車站」で淡水線へ乗り換える。乗り換えは「淡水線」という字
をみながらでもOKだが、大阪の地下鉄と同じように、色で路線が
分かれている。だから色(淡水線は赤)を覚えておくとスムーズだ。




 MRTの車内。車体も新しく、綺麗だ。MRT車内は飲食が禁止されているため、よけいに綺麗なのかも知れない。ちなみに罰金は1500元だ。
 子どもが水を飲もうとしてお母さんに注意されている場面も見かけた。
 でも、しっかり意識しておかないと、暑いし、喉が渇くので、ペットボトルを持っていると、つい、飲みそうになってしまう。




淡水線は途中から高架になるので、
窓からの景色を楽しむ事が出来る。
途中であの有名ホテルが窓から見えた。



 故宮博物館の最寄り駅、士林で降りると、駅前の屋台でおいしそうな餃子のようなものを売っていたので買う事にした。で、このおばさん、片言ながら日本語をしゃべるので、ここである事が判明したのだ。







 それがこれ。下に書いてある「加蛋」という文字。実は私も連れ合いもこの「蛋」という字が何を表しているかわからず、虫という字が入っているため、今までこの字が入っている食べ物を避けていた。それがここのおばさんが、「タマゴ、加えますか?」と聞いてきたので、「蛋」がタマゴの事だと初めてわかったのだ。
 わかってしまえば何のことはなかった。この屋台で買った食べ物は結構、おいしかった。





 食べながら道路の方を見ると、故宮博物館方面へのバスが来ていた。慌てて飛び乗ったが、連れ合いがドアに挟まれてしまった。すぐにドアが開いて事なきを得たが、運転手が前から(バスの中央付近にあるドアから乗ったので)大きな声でこちらの方へ何か言っている。しかし、中国語の為、サッパリわからない。大体、私達に対して言っているのかどうかさえわからない。途中の信号待ちの時にも後ろを向いて何か言っていたが、乗客がみんな、何か答えている所をみると、降車するバス停を聞いているようである。当然、私達はサッパリわからないので、黙っているしかなかった。まあ、故宮博物館である。他にも誰か降りるであろう。
 やがてバスは郊外に出てきて、周りに緑が広がる。故宮博物館のバス停がわかるだろうかと思っていたが、やがて見えてきた故宮博物館の中へ通じる道にバスが乗り込み、そのままメイン展示場がある建物の玄関口にバスが着いた。一人15元、2人で30元を確かめて運転席横の運賃箱に入れるが、その時に運転手が連れ合いを見て、両手を合わせ、「Sorry,・・・」と謝ってきた。連れ合いが「It's OK!」と笑いながら答えていた。若い、なかなか感じのいい運転手であった。

 目の前の自動ドアを通り抜け、いよいよ故宮博物館へと入っていく。




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