淡水

 ガイドブックに紹介されている淡水は夕日の綺麗な港町という感じである。天候があいにくなので、夕日があてになるかどうかはわからないが、アミューズメントスペースもあって楽しそうであった。



 淡水の駅。周辺の歩行者用スペースも大きく、なかなか快適なスペースである。しかし、駅の北東側と南西側では雰囲気が違い、北東側はバス乗り場やタクシー乗り場、生活空間の場という感じで、南西側はまるまる観光地という感じであった。




 実は私は淡水の事を詳しく調べていなかった。この駅から歩いて回れる範囲に全部あるんだと思っていたが、連れ合いがバス停を探し始めたので聞いてみると、どうやらアミューズメントスペースのある「漁人碼頭」へはバスで行かなくてはいけないらしい。途中にある「紅毛城」というオランダが築いたお城からが定番のようだが、お城はパスして漁人碼頭へ行く事にした。







ちょうど、バスが来ていたので乗る事にした。漁人碼頭は終点だ。




 バスの乗客がどんどん降りていき、最後は私達2人だけになってしまった。やがてバスは片側2車線の整備された道で停まってドアを開けた。どうやら終点らしいのでバスから降りた。バスはそこで切り返しをしながらUターンをして行った。なんか、ちょっとおかしいなと思いながら、海の方へ歩いていくと・・・・・・。




 わかるだろうか、なんと、工事中なのだ。ガードマンが私達を見つけて両手で×を示す。埠頭自体が立ち入り禁止になっているようで、道にバリケードが築かれている。かなり大きな工事のようだ。それならそれと、駅のバス乗り場などに掲示しておいてよ〜っと思ったが、どうにもならない。




 結局、何もする事が出来ず、道の反対側にあるであろう、帰りのバス停を探す。連れ合いは、「降りた所から乗ったらええやん。」と言ったが、この道、遊歩道にもなっているようだし、すぐにバス停があるだろうからと、歩き出した。しかし、バス停が見つからない。バスは割と頻繁に通る。他にもバスを降りてうろうろしている家族連れなどがいたので、私達と同じく、埠頭に来たのだろう。

 しばらく歩いていると、分かれ道だ。どっちに行けばいいのか、わからない。台北への道は標識が出ているのでわかるのだが・・・(^^;
 左に曲がって少し歩くが、どうも通った気がしないので、また戻る。次の交差点まで来て左を見ると、バスが一台停まっている。しかし、バス停ではなさそうだ。ともあれ、行動力のある連れ合いが、さっさとそのバスの方へ歩き出した。エンジンをかけたまま停まっているバスの前に回り、行き先を確認している間に連れ合いが運転手に声をかけ、駅に行く事を確かめると、乗り込んだ。バス停でも無いのに、お客を乗せてしまうおおらかさのおかげで助かった。運転手はタバコを吸いながら時間待ちをしていたようで、しばらくすると、バスはドアを開けたまま出発し、しばらくして走りながらドアを閉めた。次の交差点を右に回ってしばらくした所にバス停があったが、これは見つけられなかったろうな〜と思い、このバスが停まっていてくれた事に感謝感謝である。

 やがて淡水の駅に帰ってきたが、60元のお金と1時間半ほどの時間を無駄にしてしまった。




 淡水の駅から北西に延びる商店街の散策へ。かなり賑やかな通り。昭和40年代の大阪(に限らないと思うが)の下町の商店街のようだ。まあ、通りはそれより広いが。ただ、独特の食べ物の匂いが鼻につく。好きな人はいいが、私のように苦手な人間にはちとつらい。





すごいな〜と思った光景だ。ここ、一方通行ではない。もちろん、
単車だけではなく、車もだ。ごちゃごちゃしているが、この写真の
中でも、真ん中あたりで車同士が頭を付き合わせ、間に単車が
並んでいる。どうにかこうにかやりくりしながらすれ違っている。








まあ、説明の必要は無いですね。発音は知りませんが・・・。




 ガイドブックで紹介されているソフトクリーム。やっぱり挑戦しておかないと。とにかくでかい。ちなみに20元。
 しかし・・・これ、食べてる間にどんどん、溶けてくる。コーンの所にはビニル袋を巻いてくれているが、その中にどんどん流れていく。連れ合いと話をするまもなく、ひたすら、食べる。味は薄いので、しつこくは無いのだが、溶けていくクリームにせかされるように食べていく。やっとコーンにたどり着き、パリッとかぶりついて口直しと思ったら、もうぐちゃぐちゃであった。食べたい方、ウェットティッシュは持っておいたほうがいいですよ。




さて、これはなんだと思います?中央の緑のシャツを着ている
男の子は、マイクを片手に歌っています。店の中には仲間で
しょうか。確認したわけではないですが、多分、カラオケです。




 一回り、淡水の散策を済ませ、天気が悪くて夕陽も期待できない事から、日暮れを待たずして台北市内へ帰る事にした。



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