北へ


 僕達2人が一番最初だったので、トラックの一番奥に乗り込む。最終、12人のツアーになるとの事。地図を持たず、自分で運転していない為、どこをどう走っているやらさっぱりわからない。あちこちでUターンをする為、よけいにわからなくなる。
 宿を回りながら次々と参加者をピックアップしていく。座席がどんどんと狭くなっていく。最後の人をピックアップすると、約1時間走ってマーケットに行くとの事。
 郊外に向けてトラックがひた走る。屋根がついているとはいえ、開けっ放しのトラックの荷台は結構うるさい。



 


 トラックの中から後ろを撮る。体の大きな外人さん(自分もタイでは外人だが・・・)もおり、結構狭い。







 結構、やかましい中、英語が飛び交う。皆さん、結構おしゃべりだ。やがて、はす向かいに座っている人が僕の時計を見て話しかけてきた。彼女とツアーに参加しているという。自分と彼女、それと僕の横に座っているカップルを紹介してくれたが、すいません、名前が覚えられませんでした。イングランドから来たというEさんは僕の時計について色々聞いていたみたいだが、いかんせん、わからない。ホワイトという単語は何度も聞き取れたが、僕は訳のわからない受け答えをしていたのではないだろうか。
 タイ語を少しでも覚えようと、この3ヶ月間、英語のCDをやめてタイ語のCDを聞いていた。その為か、英語がうまく聞き取れない。これはこの後、チェンマイに帰ってからも何度か経験する事になる。

 Eさんはしばらくして自分のシャツの模様を指さし、「Do you knou?」と聞いてくる。しかし、何のマークか検討がつかなかったので、「ノー」と言うと、シャツの右を上にするように斜めにした。あっ、と思ったら、向かいにいたFさんが、「Moon!」と言った。そう、月という字であった。しかし、上下が反対で、右ではなく左が上である。Fさんがそういうと、左を上にして笑っていた。
 しばらく走っていると、結構、寒くなってくる。風がきつい。荷台から運転席を覗き込んでスピードメーターを見ると、80km。そらきついわと思いながら、マーケットについたら、ウインドウブレーカーを探そうと思った。
 やがて駐車場に入る。半時間、ここで買い物をするとの事。Fさんは朝食を食べていないので、何か食べてくると駐車場から出て行く。
 僕はウインドウブレーカーを探しに店を見て回る。途中で見つけたスポーツショップに有名メーカーのスポーツ用品が並んでいるが、ここまで来てナイキも無いだろうと、他を探す。多分、コピー商品だろうし。
 角を曲がってしばらく歩くと、店先にジャンパーやらなにやらを並べている店を見つけ、一番端に白色のタイ航空のマークが入った上着を見つける。おばさんがすぐに寄ってきて、電卓をたたく。180B。もう少し奥の物を見ていくと、250B、380Bと高くなっていく。確かに物は良くなっていくようだ。まあ、しかしそんなに良い物もいらないと思い、タイの文字が入っているのもいいなと思って、最初の白のジャンパーを買った。

 車に戻ると、すでに何人か戻っていて、買った果物を食べていた。一つ、差し出してきた。ライチのようなもので、気に入ったのか、買い足しに行っていた。

 やがてみんなが戻ってきて、トラックが出発した。1時間くらい走っただろうか。山の中の駐車場に車を停めると、ガイドが「しばらくシャワーを浴びる事が出来ないので、滝で水浴びをしてこちらに帰ってきて。」と言った(と、思う)。
 川の畔の道をみんなで歩き出した。





 ここから5分ほど歩いた所に滝がある。

 




 これがその滝。なかなか美しい。







 早速飛び込んでいるイギリス人のEさんと、アメリカ人女性のAさん。でも、入ったのは3人で、後は見ていただけになった。






 時間が来て車に戻る。40分程走って昼食を取り、さらに30〜40分走り、いよいよ国定公園へと入っていく。







 入り口で手続きを行う。軍服を着ていた人もいた。









 最終日の筏下りに使用するライフジャケット(オレンジ色のもの)を各自で持つと、いよいよ自分の足で歩き始める。






 日頃の運動不足に不安を覚えながらも、ここまで来てしまった。2日間、歩ける事を祈りながら、国定公園のトレッキングルートへと踏み出した。




Rutuan   Next
トップへ