リバーシティからサラデーンへ


 リバーシティからスリウォン通りを目指して歩き出す。周囲には屋台が沢山出ていて、様々な食べ物のニオイがするが、弱った胃腸には少々、きついニオイだった。
 途中で歩道の工事をしている箇所があったが、特に仕切る出もなくしているので、歩行する人が工事をしている所を平然と人が歩いている。せっかく塗ったセメントの上にでかでかと足跡が付いていたりする。
 ごみごみした感じのスリウォン通りを、サラデーン目指して歩く。



 これ、警察の待機所なんですけども・・・。これがあるおかげで歩道を通るのに一苦労。







 やがてアジア一の歓楽街と言われるバッポンの近くまで来た。ナイトバザールの準備で、歩道はごちゃごちゃしている。しかし、毎日、出して片づけてをしているというのもすごい・・・。









 夕方のタニヤ通り。ご覧の通り日本語があふれている。通りを歩きながら飲食店のメニューを覗いていくが、寿司屋、焼鳥屋等が多く、表に出ているメニューに「うどん」がある所は残念ながら見つけられなかった。







 サラデーン・コロネードまではここから5分ほどである。随分、体の調子は戻ってきたものの、タイ食は勘弁という状態だった事もあり、一旦、部屋に帰って一休みする。途中であちこちのウインドウを覗きながら歩いた事もあり、リバーシティからは50分弱だった。

 部屋でテレビをつける。NHKを見る事が出来るおかげで、退屈はしない。パソコンをつけてながら族をしていたが、時計を見ると19時過ぎ、お腹が空いたという感覚はないものの、食べておかないとと思い、再度、タニヤに出かける。さっき、帰りに本通りの飲食店は一通り覗いたので、今度は裏通りの方を覗いてみる。夕方通った時とは違い、屋台が出ていたりして結構にぎやかだ。裏通りの飲食店を探していると、赤提灯に「うどん」と書かれているのを見つけた。



 これが見つけたお店、「一文字」である。この写真だけ見ていると「日本のどこかで撮ったんだろう」と言われそうだが、バンコクのタニヤエリアの東端くらいになる。
 表に一杯人がいたので、混んでいて人が待っているのかな、そんなに人気店なんだろうかと思って聞いてみた所、この人達、お店の人で、お客が誰もいないので表でたむろしていたようだ。誰もいない店内に僕が入ると、数人の人が入ってきてカウンターやキッチンの中に消えていった。






 メニューを見る。お店の人は日本語はわからないようだが、メニューの品物は日本名でOKだ。天ぷらうどんと水を頼み、しばし、テレビを見る。日本の民放の放送が流れていたが、録画のようで、CMがどう見ても夏に流れていたCMだった。
 出てきた天ぷらうどんは、見かけは非常においしそうに出来ていた。いや、すごいやんとか思いながら、レンゲでスープをすくって飲む。醤油ダシだ。醤油がお腹に染み渡るというか、胃を包み込むような感覚といおうか、すご〜っく、お腹に心地よい。これはすごく嬉しかった。天ぷらうどんの出来としてはそんなにおいしいものではない。麺は少し固めで、もう少しゆでればいいし、ダシも単調である。まあ、まずいという程の事も無いが。
 しかし、このうどんの醤油ダシは、僕のお腹に元気を取り戻してくれた。醤油がこれほどありがたい物だとは思わなかった。
 食べ終わって、しばしテレビを見る。僕が食べ終わっているのを見ても特段、何もせず、ほっておいてくれるのはありがたかった。店で1時間くらい、ゆっくり過ごした後、サラデーン・コロネードに帰り、冷蔵庫からタイのビールを出すと、テレビを見たり、パソコンに向かったりと、ゆっくりとした時間を過ごした。





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