ルーブル美術館

 パリ三越前で他の人と別れると、ルーブル美術館へ向けて歩き出す。前にパリに来た時には、この場所から徒歩15分くらいの所で泊まっていたので、この辺りの道は地図なしでも歩ける。調子の悪い連れ合いは気になるが、ここからルーブル美術館までは歩かないと仕方がない。
 オペラ座を左に見て角を右に曲がると、後はまっすぐ。ルーブルに近づくにつれ、記憶が鮮明になっていく。やがて「ルーブルの入り口の入り口」が見えてきた。 


 そして、オペラ座近くのパリ三越前でバスを降りました。薬のおかげで多分食事もとれて少し元気も出てきた私は、予定通り歩いてルーブルへ向かう事が出来ました。私はパリは三回目、旦那さんは二回目でそれぞれにルーブルは経験していたわけですが、二人で初訪問!もちろんピラミッド前で写真も撮って、ほとんど並ばずにチケットを買い、入場する事が出来ました。彼はフランス絵画のいくつか、私もいくつかのお目当ての絵とニケの像がありました。ナイキのロゴの元になっているという勝利を象徴するこの彫像は、いつも私に広がりと自由をイメージさせてくれる大好きなシンボルです。今回も眺めていてとても幸せでした。それと「カナの婚宴」。大きくてカラフルなスケールの大きさが大好きです。そしていくつかのマリア様が母性的な美しさを見せる宗教画を見る事が出来てとても満足しました。それと、天井画で天使の足がどう見ても飛び出て突き出しているように見える絵が気になって写真にとって貰いました。
日本の美術館では殆どカメラは全面禁止ですが、こちらではフラッシュを焚かなければ撮影オーケーです。好きな絵の前で写真を撮れるのは嬉しいですよね。後で親しい人にアルバムを見せると、絵や彫刻を写している事に驚いている人がいました。


 実は、この日は夜にリドがあるので、時間が短いため、ルーブルとオルセーで迷ったのだが、ルーブルの見ていない4分の1、リシュリュー翼の下の階は、彫刻だという事がくる前に調べて分かっていた。どのみち、時間が無いため、オルセーもルーブルも全てを見る事は出来ない。割り切って、今回、見たい所だけを集中的に見に行く事にしようと、ルーブルをこの日にした。いつもは並ばないと入れない、ピラミッドの入り口も何故か空いていて、すっと入れた。ここは前回と同じく、金属探知機はなく、荷物を見るだけの保安検査だった。






 連れ合いの好きなニケの像。なんか違う?いえいえ、本物ですよ。ただ、撮っている方向が違います。正面からの写真はあちこちあるでしょうから、あまり紹介されない、後ろからの写真です。(^^)









 「カナの婚宴」の前で。結構、大きな絵なので、広角が無いと難しい。
 ちなみにこの写真を撮っている僕のこの背中側、確かモナリザだったような・・・・・。
 個人的な好みだが、僕自身は特にモナリザをいいとは思っていないので、前回は並んで見た物の、今回はとばした。時間も無いし。








 これが連れ合いの言う、足が飛び出しているように見える絵。壁の天井近くにかかれてあり、たしかに彫刻なのか絵なのか、わかりにくい。だまし絵の部類に入るのかも知れないが、見事である。







 ドゥノン翼2階を駆け足で抜けると、再びニケの横を通り、シュリー翼3階へ。フランス絵画の間を歩く。しかし、お目当ての一つ、アングルの「トルコ風呂」はどこかにお出かけのようで、別の絵が掛かっていた。
 人は少なく、静かで、鑑賞するには非常に良かった。しかし、時間が余り無かったため、シュリー翼が終わると、そのまま出口へと向かった。






 かの有名な「逆さピラミッド」。この下にキリストの妻である「マグダラのマリア」の遺体が安置されている。(^^;;
 「ダビンチコード」の映画を見た時、この逆さピラミッドがどこにあるのか、分からなかった。前回、来た時には、ここには来ていなかったのだ。まあ、今回来てみて、何故前回来なかったかよく分かった。ここ、土産物屋さんの真ん中だ。前回はここでは何も買わなかったので、こちらには来ていなかったのだ。今回はこの逆さピラミッドを確認することもひとつの目的だったので、当然、寄る事になった。






 ルーブルは広すぎて時間や目的をはっきりさせておかないと数時間では回れません。私の体調と夜の予定のことがあったので、早めに鑑賞は切り上げてショップにも寄ってタクシーに乗りました。今夜のリドには和服で行こうと用意してきたものの、ホテルの部屋には姿見もなく、うまく着付けが出来るかなぁ・・??
それにちょっと休憩もしないとね、という事で、歩き疲れてしんどくなった事もあってタクシーでホテルに戻りました。
ホテルで落ち着く前にもう一つ、ホテル横にあるスーパーマーケットに寄りました。お土産はスーパーがいいですよね。現地感覚を体験できるし、安い買い物が出来て話の種にもなりますから。そこで、粉のスープやらビスケット、チーズなどをゲット!取りあえずのお土産をそろえる事が出来て安心しました。

 

 ルーブル美術館から、何か適当なお土産を探しにパリ三越まで帰り、地下1階の食料品を覗いたが、こんなに高価な物は必要ないだろうと、結局何も買わずに、出口でタクシー乗り場を聞いてタクシーに乗る。空港からホテルへのバスの中では、オペラ座からホテルまで20ユーロくらいと言っていたが、多分、今は安い時間帯なので、もう少し安いだろうなと思っていた。結果は16.8ユーロ。17ユーロを渡してタクシーを降りる。ホテルに帰り、フロントに、「6時30分にタクシーを呼んでもらえますか。」と聞く。「どこに行くの?」「リドに」「では、行く準備をして、ここに降りて来た時にいってください。」との事だった。連れ合いの体調が心配だったが、薬のおかげか、多少ましになっているようだった。取りあえず5時半まで、しばしの休憩である。




前へ      次へ

   パリトップへ