凱旋門



お約束の凱旋門全景である。(^^)

 さて、クイズをひとつ。凱旋門はその周りを円形に道路が取り巻いていますが、横断歩道はありません。どうやって凱旋門まで行くのでしょう?




 正解はこちら。そう、地下道なのです。近くにメトロ(地下鉄)の駅があるので地下への入り口はたくさんありますが、凱旋門へは向こうとこっちの2箇所しかありませんから、お間違いの無いように。(実は間違えた・・・)






凱旋門よりシャンゼリゼ通りを望む。



 凱旋門の上はなかなか気持ちがいい。眺めも非常にいいし、温泉と同じである効能がある。何だと思います?
 それは・・・運動不足。(〜〜)
 ビルの20階以上あるらしいが、エレベーターは無い。狭い螺旋階段をひたすら上るのだ。途中に部屋があってまた階段を上る。上に出るには他に手段は無いのだ。

 螺旋階段、わかります?


 凱旋門を後にすると、僕はエッフェル塔に向かった。地図を見ながら比較的近そうな道を探して歩く。このあたりは観光地ではないため、人通りもまばらだ。平日の昼間でもあり、歩いている人はほとんどいない。明るいといえ、ちょっとやばかったかなと思っていると一台の車が近付いてきて僕の横に停まる。中から男の人が「英語はしゃべれますか?」と声をかけてくる。「ちょっとだけ」と答える。相手は笑いながら「私もイタリアンなので、ちょっとだけね。」と手を伸ばしてきて握手をする。地図を持っているので、道に迷ったのかな?でも僕も知らないけどな〜とか思っていると、なんとかというビルに店を出しているかんとかを知っているか?と聞いてきた。もちろん、全然、知らない。その人はそこと取引があってパリに来ていたが、これからイタリアに帰るのだと言う。「君は旅行者か?」と聞かれ、「そう」と答えると、「OK、時間はあるね。」とか勝手に納得をして「これからイタリアまでドライブで帰る。君は日本人か?」「そうです。」「サッカーの中田の国ね。これから国に帰るんだけど、あなたにプレゼントをあげよう。バレンチノのコートだ。」とかいって、茶色のコートを 出して来た。「僕はお金は持ってないよ。」と言うと、「OK、これはプレゼントだから。」と言う。イタリアの人で、これからドライブで帰るからと言って、ブランドのコートをただでくれると言う。こんな危ない話も無いな〜と思いつつ、「いらない。」と一言言うと、簡単に諦めて離れていった。なんだったんだろう・・・。

 一人でリュックを担いでカメラをかけて旅行者丸出しで歩いているとやっぱり狙われやすいんだろうか。しかも、観光客で賑わう通ではなく、こんな人通りの少ないところを歩いていると。この後も信号を渡る時、向こう側から肩にジャケットを引っ掛けて缶入りの何かを飲みながら歩いてきた男の人が僕とすれ違うと向きを変えて後ろからついてきたのだ。右側は人気の無い公園。おいおいとか思いながら急ぎ足で次の信号で道路の反対側に渡る。そこまで来るとエッフェル塔が目の前に見えてきて露天が出ていて賑やかだ。道路を挟んで全然、雰囲気が違った。

 それでも僕は旅行者丸出しの格好で歩くのは実は好きである。それは、嫌な思いをした事よりも困った時に助けてもらったり、何気なく声をかけてくれて情報を教えてくれたりとそういう親切な人達にあった経験の方が多いからだろうか。一番、嫌な思いをさしてくれるのは、残念ながら地元に住んでいる日本人である。前回はシドニーで、今回はベルサイユに行った時に。(詳しい話はベルサイユのページで)

 何だかんだといっても、とりあえずエッフェル塔についた。


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