旅物語(JTB) おしゃれパリ5日間


 「これ、いいと思わへん?」10月下旬、連れ合いのこの一言から今回の旅行は始まった。新聞に載っていた広告は、パリ5日間、モンサンミッシェルの見学、モンマルトルの丘の散策、エッフェル塔に昇り、1日半の自由時間有りというツアーであった。価格はどの出発日でも10万円。もちろん、燃料サーチャージなどは別料金だが、食事が無いのは2回だけ。「安い!」と思った。ただ、参加できるのは年始の元日出発か4日出発かくらい。4日出発では年始の最初の1週間、会社を休まなくてはならず、元日出発では年末年始が短いため、実家への顔出しをする日が無くなってしまう。一応、会社の上司に相談してからと思ったが、たまたま次の日は上司は休みであった。家に帰って残席をチェックしてみると・・・なんと、元日出発はすでに×印がついていた。席が無くなっては話にならない。とりあえず、4日出発に申し込み、後日、上司には了解を貰う事となった。

 ヨーロッパ旅行記の最初にパリを訪れた時の事が書いてあるが、その後、パリで行きたいなと思っていたのは、モンサンミッシェルとモンマルトルの丘、登らなかったエッフェル塔、4分の1を見る事が出来ていないルーブル美術館、そしてテレビの美術番組で絵が紹介される都度に悔しい思いをしているオルセー美術館である。前は絵に興味があったわけでは無く、何となく、歴史の証人としての絵画を見ておかなくてはといった程度であった。その為、テレビで「この絵はオルセー美術館で見る事が出来ます。」といった紹介がされた時、その絵を覚えていない事が多く、もう一度、オルセー美術館でしっかりと絵を見たいと思っていたのである。今回のツアーはドンピシャであった。

 今まで参加した海外へのツアーは、韓国への「日韓の歴史を見つめよう」といったもの、学園指導員をしている時の学園生徒のアメリカホームステイ引率、オーロラを見に行った時とロンドンに行った時で、航空券、ホテル、空港とホテルの送迎のみといったもので、出発時からずっと添乗員がいるツアーは一度も無かったので、楽しみでもあり、不安でもあり・・・。

 JTBから送られてくる封筒を開けると、申込書や提出書類の他、オプショナルツアーや外貨両替、保険の案内、関空でのホテルや車預かりの優待券など、至れりつくせりである。確かに、何も知らなくても、全部お任せに出来るプランであった。まあ、全部お任せにすると、それだけのお金が必要だが・・・。

 前回行ったリドにもう一度行きたいと思っていたのだが、オプショナルツアーの中にナイトショーがあった。値段は3万円。パリで有名なナイトショーはリド、ムーランルージュ、クレージーホースであるが、この値段に匹敵するのはリドである。正直、迷った。自分で手配すれば3万円もいらない。しかし、リドに行ってオプショナル参加の人と鉢合わせするのも考えものかな〜、行くのなら一緒に行動している方が添乗員さんも管理がしやすいだろうしな〜等と考えながら、今回はツアーに参加なのだから、それになりきろうと、ナイトショーのオプショナルツアーに申し込む事にした。二人で6万円・・・。まあ、リドはそれだけの価値はあるだろう。
 結局、申し込みが少なくて、このオプショナルツアーが成立しなかったとの事。残念、と思いながらも、JTBに電話をかける。ショーが終わってホテルに帰るのは真夜中になるので、一応、ホテルの場所の確認をとり、インターネットでリドに直接予約を入れた。料理のメニューを見て、ワンランク上の160ユーロのコースにコーヒーを付けて日本円で4万3千円と少々。後は現地でのタクシー代だ。6万円と思えば充分、おつりの来る金額である。

 代金の振り込みや関空での車預かりの予約等をし、年末年始の恒例行事を済ませ、息子に留守を頼むと、いよいよ出発の日を迎えた。

4日(月)
  パリへ   ホテルへ    

5日(火)
  モン・サン・ミッシェルへ  

6日(水)
  パリ市内半日観光  ルーブル美術館  リド

7日(木)
  オルセー美術館  ノートルダム寺院  帰国

最後に  総括



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